田中健 ケーナ in あきる野 22014/03/10 20:47

田中健さんのケーナ伴奏はピアニスト羽仁知治さん(羽仁進さんの親戚)。
どういうわけか、羽仁さんの写真が一番きれいに写っていた。

健さん使用のケーナは、俳優の平泉成さんがつくったものだという。平泉成さんもなかなかやるんだね。僕もケーナ作り再開しなければ。成さんに負けたくないし。


キーボード伴奏の羽仁さん


前日、小林仁君の提案で急遽歌を歌うことになったそうで。
「俺たちの旅」。中村雅俊さんとのエピソードも。
健さんは、1972年「あおい健」として歌手デビューしてます。
知らなかった!

右が「五日市物語」の小林仁監督。

最後に「五日市物語」のテーマ曲


PENTAX K-5+DA18-135mm F3.5-5.6 WR

田中 健 ケーナ in あきる野2014/03/09 19:59

昨日、あきる野市の瀬音の湯という市の施設で、俳優の田中健さんのケーナコンサートが行われた。
「和の響きin瀬音の湯」と題した、~あきる野の奏で~実行委員会主催、あきる野市及びあきる野市観光協会五日市支部後援のイベントになる。

「和の響き」というのは各地で行われているシリーズで、今回は五日市ということで、五日市にゆかりのある田中健さんにケーナを吹いてもらうことになったらしい。

田中健さんは、あきる野市(秋川市と五日市町)合併15周年の記念映画「五日市物語」に出演しており、さらに20年ほど前、当時の五日市映画祭(現在はあきる野映画祭)のときにも、ゲストとして五日市に来ていて、「五日市物語」の監督、小林仁君とも、その時以来の知り合いで、そんな縁が今回のケーナコンサートになったようだ。

小林仁君とは、かつて職場のバンド仲間だった。彼はギター、僕はみんなの足を引っ張る、下手なサックスとフルート吹きだった。
小林君の五日市、そして映画、音楽への思いが、「五日市物語」をつくり、田中健さんの作曲、ケーナ演奏によるテーマ曲となったのだと思う。

僕には縁のない世界だけれど、小林君にはこれからも、「五日市物語」を足がかりに、もっともっと映画に音楽に活躍してもらいたいと思う。

健さん、かっこいいと思う。僕も同世代の男として、無理でも、こうありたい、なんて思ってしまう。

本番前のリハーサル。 のどかです。でも寒かった。


帽子のつば、逆光気味の日差し、白い衣装、白い雪で顔が暗くなってしまった。







PENTAX K-5+DA18-135mm F3.5-5.6

風立ちぬ 美しい村2013/08/12 21:39

今、スタジオジプリの「風立ちぬ」が上映されている。
観に行くかどうかはわからないけれど、堀辰夫の小説「風立ちぬ 美しい村」は10代のときに何度か読み、僕の青春時代に大きな影響を与えたといってもいい。
ただ、今その影響の延長線上にあるかと言ったら、そうではない。卒業した、と言ったらいいのだろうか。

風立ちぬ、いざ生きめやも。

ポール・ヴァレリーの詩の一節。堀辰夫が訳したものだという。
なんて日本語は美しいんだろう、と思う。

「風立ちぬ」については、この題名の日本語の美しさに感銘を覚えるが、実は、この二つの小説の中で、僕が一番気に入っているのは、「美しい村」の黄色い麦わら帽子をかぶった少女(「風立ちぬ」の節子)であり、主人公の私が「意地わる!」というと、少女が「意地わるでしょう」と返すところだ。
少女の初々しさ、かわいらしさが伝わってくる。

僕が小説を読みふけるようになったのは、中学時代にヘルマン・ヘッセ(「車輪の下」「ラテン語学生」など)を読んでからで、高校に入ってからは、「デミアン」や「シッダールタ」、アンドレ・ジイドの「狭き門」など、読んでは悩んだりする多感な時代を送った。

そんなある日、友人に言われハッとしたのだった。「外国文学は訳されたものを読んでいるのだから、作者の本当の思いが伝わりにくい、日本文学を読んだ方がいいよ」。

ただ、堀辰夫はそう言われる前から読んでいたような気はするけれど、私小説ではない日本文学を読むようになったのはそれからだった。

20代後半に日本古代史に興味を持つようになってからは、その系統の本ばかりになり、ほとんど文学作品は読まなくなってしまったけれど、堀辰夫の「風立ちぬ 美しい村」は、僕に、日本と日本語の美しさを教えてくれた。
そして「この作品は堀辰夫に捧げられる」と書かれた小説、福永武彦の「風土」との出会いをつくってくれたのだった。

僕が最後に読んだ小説は福永武彦の小説であり、今はほかの小説は読もうという気にはならない。
「風土」は、僕にとってまさに出会いであり、心に突き刺さるものがあった。
「死の島」は難しいけれど考えさせられる小説。
福永武彦の小説は心の描写が多いので映画やドラマにはなりにくい。唯一映画化されたのは「廃市」。
いつか「風土」を映画化する監督・脚本家が現われるのを期待している。

ジプリアニメ「風立ちぬ」から、堀辰夫の「風立ちぬ」を読んだ頃の懐かしい青春時代を思いだしながら・・・